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北アルプス 双六〜槍ヶ岳コース;コース |
| 9月13日(月) 天候;ガス いよいよ今回登山の核心部です。でもガスで周辺が全く見えません。 昨日あれだけ見えていた周辺の山々は,これから向かう樅沢岳の下部が見えているだけです。 6:27 標高2,550m 双六小屋出発 ほとんど見晴らしがない状態でしたが,少しガスが晴れてきました。とは言っても周囲の山は全く見えません。 これから登る樅沢岳もガスの中です。 樅沢岳に登るのは道標があるので,それに従い登っていきます。 急登をジグザグに登っています。 7:04 標高2,755m 樅沢岳通過 ガスで展望が全くありません。 途中の登山道で鳥のカヤクグリ,イワヒバリ?を見ました。カヤクグリはいっぱいいました。 植物ではツガザクラがありました。 鳥は花で5分ロス 7:33 標高2,640m付近 コブのトラバース過ぎたところで休憩 ここでフリースが濡れ気味なのでカッパに着替えました。 7:43 出発 休憩時間10分 8:13 標高2,650m付近 尾根のところで風がかなり強くなってきました。パートナーがカッパを着込むために休憩しました。 8:18 出発 休憩時間5分 9:27 標高2,635m付近 休憩 道に迷いました。かなり焦りました。藪こぎで登山道に出てきました。一瞬ガスが切れ,登山者が歩いているのが見えて,正規の登山道が分かりました。焦りました。 この場所はおそらく西鎌尾根の2,674m峰かその先のピークと思われます。 この場所から千丈沢乗越までゆっくり歩いて1時間ほどの距離でした。 地形図上でトラバースが,右から左に変わるところと思われますが,定かではありません。 登山道の踏み跡をたどりながら進んでいくと,ハイ松の根が露出し,踏みつけにより根の皮がむけた登山道が続いていました。(この時点で間違えている) この道を進むとハイ松の踏み分け道が,次第に細くなり,最後に5mくらい続く藪こぎになりました。この藪こぎも何人もの人による,道がついているようになっています。(この時点でおかしいと思わなければいけない。) この藪こぎを越えると突然山頂状のところに出て,その先に急な下りと平らな部分があり,そこまで微かに踏み跡が見られます。 その先は完全に行き止まりになっていますが,ここまでは,かなりの人がこの道に踏み込んでいるものと思われます。 危なかった。藪こぎは短かったので,体力の消耗が少なくて済んだ。 しかし,この後,槍ヶ岳小屋手前の急登で,ここの影響と思われるが,パートナーが完全にバテてしまった。 藪から出たところで休憩をとりました。 登山者が来ました。道を間違え藪こぎで,ここに出てきたと話しました。 その登山者は,先にすれ違った男性登山者から,「首からカメラをぶら下げている夫婦が,後から来ていたが,なかなか来ないので道を間違えているのでは。」と心配していたと伝えてくれました。もし,この方と会わなかったら,双六小屋当たりで大騒ぎになっていたのだろうか。 この辺は間違えやすいところなのかも知れない。 この道に迷い込んだのは,私の油断と判断ミスが原因であり,今も反省し悔やんでいる。 なぜ間違えたのか自分の心の中を振り返ってみた。 @ 新穂高温泉から双六小屋経由で,この間違えた場所までは,登山道は踏み跡がしっかりし,整備が良くされていた。 このことにより私の心の中で「アルプスといっても,道はしっかり歩きやすく整備されている。東北の登山道の方が荒れていて分かりにくいところがある。」と思っていた。 A この道に迷い込む前に,下りてくる単独登山者が,カッパを着込みスパッツをつけていた。靴もスパッツもかなり濡れている状態だったので,「どうしてあんなに濡れているのだろう」と思った。 B ハイ松の踏み分け道が現れたとき,「さっきの登山者はこのハイ松で濡れていたのか」思った。 C 木の根の踏み分け道は,東北の山ではごく普通にあるので,違和感を感じなかった。 D 出発時に地形図でピークを踏むのは樅沢岳だ。後はトラバース気味に進むと確認していたが,進むにつれて,@の思いこみとガスと風で,地形図を見るゆとりが無くなっていた。 途中,パートナーに「地形図見なくて良いよな」と話しかけている。止まりたくない気持ち,鬱陶しい気持ち,@の思いこみなど,精神的なことが確認をしなくさせていた。 登山道を歩いている登山者を見るまで,自分が迷ったと思わなかった。 今振り返ると,おかしいと感じ戻るべきタイミングは,いくつもあったが,強い思いこみをしていたような気がする。 さて,迷ったと思った瞬間からの,私の行動は更にまずい行動だった。 何が何でも来た道を戻るのが鉄則なのに,なんと目の前の急な下りを,進むと決断した。 下りてみてから,藪こぎで本道に出ようと判断している。 この時の考えは,進んできた藪こぎを正確に戻れるか。藪の中で道を失い,迷い込んだ部分に戻れないのではないか。と考えた。 戻るか進むか,どちらが正しかったのだろう。多分,来た藪こぎを戻る方が正解だったのではないだろうか。 少し先に進むと登山道に近いところがあるので,そこなら藪こぎで出られると判断した。 そして,パートナーにここに待つようにと言って,私だけ先に進んだ。 この時,登山道に一番近いところに着いたら,パートナーに指示して貰うつもりだった。 ところが,パートナーにそのことを伝えていないので,残されたパートナーは不安でいっぱいになり,「置いていかないで」と叫んで,ザックを背負って走って私のところまで来た。 その後,二人で藪こぎをして本道に出た。 今振り返ってみると,私の判断と行動は全く信じられないものである。 @自分の考えをしっかりとパートナーに伝えていない。 A残された者の不安な気持ちを全く考えていない。 リーダー失格だった。間違えたと思った後に,なぜこのような行動を取ってしまったのだろう。不思議だ。自分では非常に冷静に判断しているつもりだが,パニックで冷静さが全くなくなっていたのだろうか。空気と寒さのせいもあるのだろうか。 帰宅してから,小屋番さんにお知らせした。この個所はもう何らかの措置がされていると思います。 |
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![]() 写真は斜め画像を修正しています ![]() 槍ヶ岳山荘前の道標 |
9:42 休憩から出発 休憩時間15分+道迷いでロス10分 しばらく歩くと,いくつかの鎖場が出てきましたが,気をつけて登ればそんなに危険はありません。 13:30 標高2,725m付近 西鎌尾根トラバース気味の岩場で休憩 ここは千丈沢乗越のほんの手前です。 ここは風が当たらないので休憩をとることにしました。でも,寒いです。 なんとここから10mほど進んだら千丈沢乗越でした。 10:36 出発 休憩時間6分 もう少し休もうと思ったのですが,風が強くなってきて寒いので出発しました。 出発してすぐに千丈沢乗越でした。風がものすごく強く冷たいです。 一瞬のガスの切れ間で,槍ヶ岳山頂が見えたので,写真を撮りましたが,カメラの構えが斜めになっていました。思考力が少し変です。 写真撮影で5分ロス。 11:12 標高2,885m 槍ヶ岳山荘への上り途中で休憩 相変わらずガスだ。千丈沢乗越から30分ほど登ってきましたが,パートナーがかなり疲れているようなので,パートナーの弁当など荷物の一部を,わたしが持ちました。 11:25 出発 休憩時間13分 11:53 標高2,995m付近 槍ヶ岳山荘への上り途中で休憩 相変わらずガスの中だ。 パートナーがかなり苦しそうだ。ここは岩場の陰で,風が当たらないので,行動食を食べ,パートナーの荷物の一部を,更に私に移し登ることにしました。 11:08 出発 休憩時間15分 ゆっくりゆっくり一歩一歩登りました。 12:30 槍ヶ岳山荘到着 休憩 やっと着きました。 いろいろありました。でも,大事に至らずラッキーでした。 槍ヶ岳山荘前の道標です。 宿泊予約をして,小屋の談話室で,双六小屋で作ってもらった弁当を食べ,少しのんびりしていたら,パートナーの体調も戻ってきたようなので,槍ヶ岳山頂を目指すことにしました。 双六小屋の弁当はあまり美味しいとは言えませんでした。 所要時間;6時間03分 歩行時間4時間54分 休憩時間1時間09分 14:00 槍ヶ岳山頂に向かい出発 ガスの中を出発。デジカメだけ持ちました。 |
槍ヶ岳山頂 |
14:28 標高3,1880m 山頂到着 ガスで全く見えません。 途中かなりの鎖場と鉄ハシゴで,パートナーは難儀しましたが,無事山頂に着きました。 山頂は本当に狭いです。記念写真を撮るにも難儀します。他の人が大勢登ってくるので,のんびりもできません。と言いつつ,今日はのんびりできるような天気でないです。寒い。 14:48 槍ヶ岳山頂出発 休憩時間20分 のんびりできないと言いつつ,記録を見たら20分も山頂にいました。 記憶ではすぐに下りたと思っていました。 |
| 15:07 槍ヶ岳山荘到着 やれやれでした。着きました。下りは上りより難儀しました。 槍ヶ岳山荘の食事は大変美味しいものでした。ビックリです。高山でもご飯を美味しく炊くことができるんだなあ。と関心してしまいました。ホント美味しかったです。 20時頃就寝しました。 宿泊した部屋は,トイレの臭いが強く,胸が悪くなりました。 また,西鎌尾根での道迷いが,夜中に思い出され,何度も目覚めてしまいました。 朝起きたとき若干寝不足気味でした。それと,高山病で頭痛も少しあったので,頭痛薬を飲んだら,1時間ほどで治まってきました。 夜中にずいぶん風が強く吹いていました。それに3時頃には雨もかなり強く降りだし,登山道のことが心配でした。 9月14日(火) 天候;雨,風やや強い。 7:07 標高3,120m 槍ヶ岳山荘出発 出発までどのコースで下りるか,ずいぶん判断に迷いました。 南岳コースはあきらめましたが,槍平に下りて渡渉が大丈夫か。安全を期して上高地に下りるか。出発直前まで,上高地に傾いていましたが,何人か槍平に下りる人がいるので,我々も槍平に下りることを決断しました。 ガスで周りが全く見えません。夜中は風と雨がかなり強かったですが,今は風が治まりつつあります。 7:52 標高2,710m付近通過 ガレ場の急下降が終わりました。この辺から周囲は草付きの斜面になってきています。 雨は相変わらず降り続いています。ガスは少し晴れてきて,周囲の低山が見えてきています。 ありがたい。 8:06 標高2,580m 千丈沢乗越分岐到着 休憩 視界が開けてきましたが,雨はかなり強く降ってきました。 ここでパートナーと雨降りの中での,休憩方法について話し合いました。 パートナーは雨の中では,落ち着いて休めないから,早く出発したいと言いました。 わたしは雨の中でも,休憩時間までゆっくり休みたいし,休めると言いました。 登山書の一部には,雨降りは歩きながら休む方法もある。つまり,疲れないようにゆっくりゆっくり歩き,休憩をとらないで歩き続ける。と書いているのもあります。 「ゆっくり歩いていても,背中へのザックの負担はあるだろうなぁ。 中高年登山者としてはどちらがよいのだろう。ケースバイケースだが,一般論としてどうなんだろう。分からない。」 8:12 出発 休憩時間12分 8:53 標高2,300m付近 小沢のあるところで休憩 雨が少し小振りになってきた。 ここは少し広場風になっていて休憩には良いところでした。 ここで10名位の団体登山者とすれ違った。 9:05 出発 休憩時間12分 9:45 標高1,990m 槍平小屋到着 休憩 小屋の近くに大きなテント場がありました。奥丸山への登山口にもなっていました。 お湯を沸かすのは,小屋内の土間にステンレス台があり,そこで沸かすことができました。ありがたい。 小屋の人に沢の渡渉について確認したところ,「今のところは大丈夫と思う。しかし,下ると決めたら,できるだけ早く下りきってしまうのが鉄則」と言われ,ゆっくりするつもりだったのですが,お湯を沸かしα米にそそぎ,そそくさと出発しました。 10:12 槍平小屋出発 休憩時間27分 相変わらず雨。 10:58 標高1,780m 滝谷通過 この沢には木製橋が架かっていました。流れが強いので,水量が多いときは,橋上までかかりそうな気がします。 滝谷までの間に,いくつかの土石流跡のような沢を,横断しました。 水はあまり流れていませんでしたが,いつ水量が増すか分からない沢でした。 滝谷から少し進むと「チビ沢」に出ます。地形図はガイド本には記載されていません。 ここは結構水量が多く,ギリギリで渡れる状態でした。 12:14 標高1,530m 白出沢到着 休憩 この沢は以前橋が架かっていたとのことですが,今は架かっていません この沢も水量が多く,渡るのがギリギリでした。ストックを流れに刺して慎重に渡りました。 渡りきったところが広場になっています。小屋跡地のようです。 この広場から少し進んだら小屋がありました。でも閉鎖されています。 ここから穂高山荘に登る登山道がついていました。小さな道標もあります。 α米の山菜おこわを食べましたが,不味くて食べられなかった。 昨年はずいぶん美味しかった記憶があるのですが,製法が変わったのでしょうか。 12:33 白出沢出発 休憩時間19分 13:19 穂高平小屋到着 休憩 周辺に牛が放牧されています。 小屋の前には石の大きなベンチがあります。水もあります。 今から槍平小屋に行くという男性1名,女性3名の登山者がいました。今からだと到着が5時過ぎになりそうです。 13:32 出発 休憩時間13分 14:20 新穂高バスターミナル到着 所要時間7時間13分 歩行時間5時間50分 休憩時間1時間23分 14:28 出発 休憩時間8分 14:38 無料駐車場到着 標高差2,000mを下りてきました。 白出沢を渡るまでは,かなり急ぎました。その後はのんびり歩きましたが,何とか着くことができました。 穂高平避難小屋からの林道歩きは,うんざりするほど長かったです。でも,これで終わりだと思う気持ちだったので,ゆとりを持って歩けました。 当初の天気予報より天気が悪く,南岳へは回れませんでしたが,槍ヶ岳の風景を見ること,槍ヶ岳山頂に登ることの,目的は達成できたので,まずまずだったと思います。 帰りに温泉に一泊 途中咲いていた植物 ヤマハハコ,アキンキリンソウ,コゴメグサ,サラシナショウマ,フキのような葉っぱの大きいアザミ,コケモモ,キンポウゲ(1),オヤマノリンドウ(3),イワギキョウ,イワツメクサ 途中見た鳥 イワヒバリ,カヤクグリ,ホシガラス,キセキレイ,ハクセキレイ,カワガラス 囀っていた鳥 メボソムシクイ 途中あったキノコ 不明種たくさん |
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