セグロサバクヒタキと類似種

セグロサバクヒタキと類似種

セグロサバクヒタキ

セグロサバクヒタキの考察
参考とした図鑑;
1.フィールドガイド日本の野鳥  著者;高野伸二他 発行;日本野鳥の会
2.日本の野鳥590       著者;真木広造他 発行;平凡社
3.COLLINS BIRD GUIDE 2ND EDITION
4.BIRDS OF EAST ASIA Mark Brazil

2012年(平成24年)5月9日朝,民宿を出て歩いていると,鳥海荘近くでイナバヒタキが出ていると情報をいただいた。
サバクヒタキ系については全く分からないので,現地でこの鳥を見てひたすら写真に撮った。この鳥を見て直ちにサバクヒタキ系と分かった方は,識別力が高い方だと敬意を表したいと思う。
フィールドでイナバヒタキと言われていたらしいが,双眼鏡や望遠レンズ越しに観察して,イナバヒタキとセグロサバクヒタキ等との識別はかなり困難な状況と思われた。どの図鑑を参考にするかにもよるが,色合い的にはイナバヒタキを感じさせた。
写真撮影した個体の尾羽,顔,翼下面を拡大して確認すると,イナバヒタキでないことは分かるが,だからと言ってサバクヒタキ系と識別した識別力が損なわれるものではないと,改めて感じている。

手持ちの図鑑やネットの情報を参考として出した結論は,この個体はイナバヒタキではない。セグロサバクヒタキの可能性が非常に高いが,カオグロサバクヒタキの可能性も否定できない。に至った。
イナバヒタキではない根拠
尾羽の黒い部分の違いとイナバヒタキは「翼下面が淡色」と記載されているが,この個体は明らかに黒っぽい。また,「白い眉班がある。」と記載されているが,この特徴が現れていない。以上のことからイナバヒタキではなく,セグロサバクヒタキあるいはカオグロサバクヒタキと思われるに至った。
カオグロサバクヒタキは喉から顎にかけて淡色とのこと。私の撮った写真を見るとそのようにも見えることから,カオグロサバクヒタキを疑ったが,生息地がセグロサバクヒタキより遠い,近年セグロサバクヒタキも喉付近が淡色の個体もいるとのことから,セグロサバクヒタキが妥当と思われる。

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