マミジロタヒバリとコマミジロタヒバリ識別

マミジロタヒバリとコマミジロタヒバリ

コマミジロタヒバリ識別[2013年(H25)05.09]

小学校校庭にマミジロタヒバリと思われる個体がいました。自分はマミジロタヒバリと思って撮影していたのですが、そばにいた人がコマミジロタヒバリだと教えてくれました。翌々日、飛島探鳥中にベテランバーダーさんにお伺いする機会があったのですが、その方は「自分もマミジロタヒバリと思った。しかし、宿の皆の意見ではコマミジロタヒバリと言うことになった」そうです。「ベテランバーダーの皆さんがコマミジロタヒバリと結論づけたので間違いないなぁ」と思って、コマミジロタヒバリで私のライフリストが1種増えたと喜んでいました。しかし、喜んでばかりもいられないことに気がつきました。私自身がマミジロタヒバリとコマミジロタヒバリの識別ができないのです。今度出会った時にどちらなのか識別することができません。
そこで、帰宅後にマミジロタヒバリとコマミジロタヒバリの識別をどうするとできるのか。と勉強してみました。
 現地においてコマミジロタヒバリと言われている個体(以下コマミジロタヒバリ)とマミジロタヒバリと言われる個体(以下マミジロタヒバリ)の比較をしてみました。

 はじめに両者の部位比較をして一覧表にしてみました。その後、一覧表と他の画像比較などを含めて私の考えをまとめてみました。
 部位を取り出しての計測比較は、「象のしっぽを触って蛇のような動物だ」と言う危険性があることは承知していますが、図鑑による記述を元に測定してみました。(参考図鑑は「日本の野鳥590 平凡社」)
結果は、
数値の比較においてはコマミジロタヒバリの方が「短い」或いは「細い」と記述されている部位が、この2個体ではコマミジロタヒバリの方が、ほとんど大きい比率の数値の結果となっています。(数値は画像拡大し部位計測の結果を比率として算出)。つまり図鑑の記述と逆の結果となっています。また、眉班についてはほとんど両者に差異がありません。
画像はありませんが、コマミジロタヒバリは飛翔時に、尾羽の両側の白斑がはっきりと目立ちました。図鑑によるとコマミジロタヒバリの尾羽の外側2枚に白斑があり、2枚目の白斑は小さい。と記述されています。一方で、マミジロタヒバリは「2枚目の白斑は小さい」の記述はありません。尾羽の両端がはっきりと白斑が目立ったのはマミジロタヒバリの特徴を有すると考えます。ただし、一瞬の飛翔なのでしっかり確認できていません。

上記と下記画像からの結論です。
数値比率からは明確に識別をすることができませんでした。
フィールドや写真画像から識別するポイントは、①図鑑に書かれているマミジロタヒバリは姿勢と高くすることが多いが、コマミジロタヒバリはほとんどその姿勢を取らない。②マミジロタヒバリは飛翔するときに「ビョンビョン」に近い鳴き声を発する。(ただし、飛島の場合はほとんど飛ばない)③姿勢にもよるがマミジロタヒバリの前頭部(額に当たる部分)は角度が緩く、コマミジロタヒバリは角度強い(デコチンに見える)④マミジロタヒバリは嘴の根元が太く見える。などのアナログ的感覚で見分けざるを得ないとの結論を得た。顔についていえば、顔がきつい顔に見えるのがマミジロタヒバリ、顔が優しそうに見えるのがコマミジロタヒバリ。以上は私の実力からの結論です。しっかりと識別できる方は明確な識別ポイントを持っていることと思っています。

以下はコマミジロタヒバリと思われる個体画像です。

以下はマミジロタヒバリの画像です。

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