クチベニタケにそっくりな種としてホオベニタケとツチイチジクタケがあります。少なくともクチベニタケとホオベニタケは粘土質の土が露出したところに発生します。クチベニタケは唇に見立てた部分のみが紅色に彩られます。ホオベニタケは唇以外の頬に見立てた部分まで紅色に彩られます。ただ、ホオベニタケの頬の部分は、成熟が進むと退色するので、見分けが難しくなります。ツチイチジクタケ(Calostoma ravenelii (Berk.) Massee)という種はまだ観察したことがありませんが、クチベニタケとは肉眼的形態がそっくりで胞子の形状が違うとのことです。いずれ出会ってみたいきのこです。
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